のんちゃんの気まま旅

初めての小学校での運動会です。のんちゃんの学校では縦割りで４色対抗。にいちゃんと同じ青組になりました。

ラジオ体操や開閉会式ではのんちゃんは１番前。校長先生の真ん前で、ちゃんと話を聞いていました。ラジオ体操でもできる範囲で体を動かして頑張っていましたね。

遊技も配慮していただき、真ん中でウェーブの中心になったりと車椅子でも楽しそうに踊っていました。

先生方のやる気を感じた５０ｍ走（ののは１ｍ走ですが）。ゴールテープ手前の１ｍを自分で車椅子をこいで進みます。ぬかるんだグランドに苦戦しながらも、なんと６分かけてゴール。その間運動会は、のののためだけに時間が流れました。担任の先生と所属の先生と幼稚園の先生と最後にはうちのかあさんまでゴール前に来て、ののを呼んだそうです。周りの保護者の方の温かい声援もあったりして、無事ゴール。私はその場面を見ることはできませんでしたが、先生方の教育的な配慮に胸が熱くなりました。

様々な競技に対して、工夫し少しでも参加できるように考えてくださった先生方、感謝に絶えません。初めての運動会、ののはお客さんでなく、間違いなくみんなと一緒に参加者の一員でした。

青組は準優勝。今まで一度も優勝を経験したことのないにいちゃんはまたしても優勝を逃しました。しかし、それ以上に収穫と喜びの多い運動会でした。私はビデオでの鑑賞でしたが、こんなに穏やかな気持ちで見られたのは初めてかな。先生方、一緒に活動してくれた青組の子どもたち、本当にありがとうございます。

町の音楽関係者によるイベントで、有島記念館で春の音楽彩がありました。音楽大好きな我が家は家族みんなで出かけました。のんちゃんの担任の先生と、にいちゃんの担任の先生が、サックスとクラリネットで歓迎演奏。暮れゆく羊蹄山の美しい景色に優しい音色がマッチして、幸せな気分に浸れました。

会場近くではおじさんギターバンドが歓迎演奏中。ひょこひょこと近づいていったのんちゃんとかあさんに熱唱してくれています。オリジナル曲なのかな「ぐんぐんのびろ！」というフレーズがのんちゃんの波長とあったのでしょうね。体を伸ばして聞いているのんちゃん。私と兄ちゃんもいっしょになってしばらく浸っていました。３０分くらいでしょうか、我が家族のためだけの演奏でした。小さな家族のために大きな羊蹄山のふもとで５０過ぎのおじさんがギター片手に歌ってくれたわけです。

リズムよく体を動かすのんちゃんとかあさん。熱唱のおじさんたち。暮れゆく空の下、１枚の絵のように眺めていた私でした。