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こんな家に住んでいます

  • クリスマスコンサート2007
    羊蹄山のふもとに2003年から住んでます。夏はカヌーと畑作り。冬はスキー三昧。温泉はあるし。いいところです。もう都会では暮らせない・・・。

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2012年3月10日 (土)

退院

尿管結石からようやく解放されました。体外衝撃波尿路結石破砕術なる治療を受けてきました。月に1~2人ほど治療される患者さんがいるとのことで、小さな町ですが、あの激痛に苦しんでいる人が他にもいるんだなあと思いました。

レントゲンやたCTやらで石の位置を確認し、治療開始。通された部屋は旧病棟で普段は入ることができないところです。暖房の利きもあまりよくない薄暗い廊下を歩いて通された部屋には真ん中がくぼんだ大きなベット。そこに上半身裸で仰向けに寝かされ、上方に設置されたX線のカメラで再び、石の位置を確認。ここにきてなかなか見つからず、20分もベットをずらされつつ、待たされました。心電図やら血圧計やら酸素の濃度測定やら、いろんなものをつけられ、なんだか落ち着きません。

ついに場所が確定。ベットのくぼみにお湯が貯められ、その下から衝撃波やってくるようです。お湯は密着させるためのようで空気が入っていると衝撃波がつたわらないそうです。

ドン!と重たい衝撃がくるものとばっかり思っていましたが、やってきたのは、輪ゴムをぐっと引っ張って、そのまま肌にぶつけられたような鋭い痛み。さらにそれが体に当たる瞬間に電気を放つようなしびれと、肌の奥にズンとくる感覚。背骨付近だったので、背骨に重い痛みが走ります。これが2秒おきほど正確なリズムで30分続きました…

最初の一発目はかなりびっくりして思わずからだがのけぞりました。あとはひたすらその苦痛と闘うだけ。少しずつ位置を変えたり強さが変わったりしながら30分。看護師さんが音楽をかけてくれましたが、そんなもの耳にする余裕もなく…。もうかんべんして~と思う頃ようやく終わりました。無意識のうちに背中が逃げていたかもしれないなあと思いましたが、治療は問題なく済んだようです。

その後、痛みも再発することなく、翌朝、コロンと石が出てきました。幅1mm長さ3mm程の石でした。こいつがオレを苦しめていた石かあとのぞきながら検尿カップとともに看護師さんに渡してしまいました。もっとよく観察してやろうと最初は思っていたのですが、なんだか、見たくもない!って気分になりました。ま、出てきてくれてよかったですけど。

1泊2日の治療でした。時間はたっぷりあったので、さだまさしの「茨の木」を完読。スコットランドの荒涼とした風景と温かい人々の世界にどっぷりと浸り感涙。大人のメルヘン。あんな旅をオレもしたいなあと思いをはせつつ、心はスコットランドへ。誰もいない病室。心地よい時間でした。

また、じっくり音楽も聴けました。ののがいるとそんな時間はないですからねえ。YES、PINKFLOYD、RUSHと時代遅れの古いプログレの世界に入り込み、ヘッドホンを通して、細かい音に耳を傾け、よくぞそこまでやるもんだと感心しつつどっぷりと浸ることができました。

職場には忙しい中、申し訳なく思いましたが、一人の時間を楽しむことができ、痛みで眠ることができなかった分を取り返し、ゆっくり休養ができたと思います。

たいした治療ではありませんでしたが、かあさんは仕事帰りに来てくれて、治療が終わるまで病室で待っていてくれました。ただ、それだけなんですけど、ま、そういうのっていいもんだと思います。ののは私がいないのをわかっていたようで、健気にいい子だったようです。

それにしても解放されてよかった。お世話になった先生方や看護師さんに感謝です。

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