野々花は寄宿舎最後の夜です。相変わらずのいるとなっていると思います。最後までお手を煩わせているのかもしれません。最後までお手数をおかけし、申し訳ありません。本当にお世話になりました。家族と離れて過ごすこと、友だちと一緒の集団で過ごすことは、野々花にとっても貴重な経験となり、大きな成長の原動力となったのだと思います。野々花が寄宿舎で過ごすことができたという事実は、親にとっても安心材料です。付き添えない入院などが今後避けられないかもしれないのですから。
野々花不在の間に、温泉宿の宿泊などいいなあと思ったのでしたが、結局、実現できませんでした。でも、のんびりのひとり温泉と、静かな外食はできました。
これからは野々花と一緒の時間を大切に過ごしていきます。「うるさい!」と、思うこともすぐにやってくるのでしょうが、それを、かけがえのないものに思える余裕を持ちたいものです。限られた時間と思うことは最期を待つことのようで嫌なのです。毎日が明日に続いていると思いたい。だからこそ、時には「うるさい!」と思い、「いつかは分かってくれる。」と叱ることもできるのだと。
卒業後は、野々花が人に囲まれて過ごす機会が確実に減ってしまいます。それゆえに卒業を「おめでとう」と言いきれない部分もあります。今夜も、出会った野々花の同級生が「ののちゃんの卒業式はいつですか?」と声をかけてくれました。野々花を思い出してくれる人が、応援してくれる人が、どこかにいつもいてくれることは家族にとっても支えです。明日の卒業式は、新しい生活の出発点になるように見届けてきます。
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